2013年07月02日
男のロマンが出会いがそこにはある、オートバイと共に。
昨日、同じ大学で学ぶ日本人SaeとYukiを連れて恩納村のとあるポイントまでシュノーケリングに連れて行った際の話です。
オートバイに乗っていない時でさえ私はオートバイと関わって生きているんだなと思ったことがあったので、まとめていこうと思います。
「あても無く、ただただオートバイを走らせる」僕はそれが好きだ。
オートバイという人の心を熱くさせる乗り物のことを、僕は只の機械だと思ったことは一度も無い。
それの心を感じられるのならばそれはもはや「生きている」のだ。
心を通じ合わせることができる相棒なのだと僕は思って常に彼らを駆る。
6月某日 午後 曇り。
新都心を抜け浦添方面へTZRを走らせる。
TZRのパワーバンドを使う暇もない程、交通量の多い道を選んでしまったのは僕のミスだ。
時間も時間で帰宅ラッシュに差し掛かろうかというところ。
自動車の熱、アスファルトからの熱で暑い。
ミラーを確認するとどうやら僕が列の一番後ろのようだった。
「暑いな」と何度も呟き、低速で進む車の列をまた眺める。
しばらく行くと、それは僕の注意を一気に引いた。
低く、野太く、それでいてどこか落ち着きのある排気音。
「いい音だな、大型の空冷バイクか」
ミラーをみると大型ネイキッドバイクがすぐ後ろにぴったりと張り付いていた。
暑い中をずっと走らせていたので休憩を取る。
浦添高校近くのローソンに入る為に左折、すると後ろの大型ネイキッドバイクも着いてくる。
停車させる位置まで僕のすぐそば。
僕は無愛想に店内に入り、缶コーヒーを買う。
TZRの隣でコーヒーを一気に飲み干すと、そこにはあのネイキッドバイク乗りの男性がそこにはいた。
臙脂色のとてもきれいなCB750F。
「実物をこうやって眺めるのは初めてだな」と少し感動した。
CBの横に立っている
オリーブ色のツナギ、黒皮のブーツに手袋、そして紺色のヘルメットを被っているその男は30代前半くらいだろうか。
TZRを気にしているらしく、頻りに僕達を観察している。
なんだか僕は不思議な気持ちになってヘルメットと手袋を装着し、出発の準備をそそくさと整えた。
TZRに火を入れる。彼のCBを見ながら方向転換をしようとした瞬間、男と目が合う。
僕は軽く会釈をし、男もそれに応える。
僕はその場を後にし、自宅へと向かった。
「CB750F、いいバイクだな」と僕は何度も呟きながら。
それからどのくらい経っただろうか。
僕の友達が沖縄へ遊びに来たのは6月17日。
その日から毎日沖縄を案内して過ごしてきた。
朝から暑い日差しが照りつける。
那覇市の気温は30度、空には雲が少しかかってはいるが晴れ間が多く顔を出している。
重い気持ちと体を起こし用意に取りかかる。
「そうだ、今日はあいつらをシュノーケリングに連れて行く日だった」と思い出しながら。
あっという間に支度を済ませ、彼らと合流した。58号線を北上していく。
目指すは恩納村。
シュノーケリングポイントは大勢のダイバーで賑わっている。
本土からの、海外からの観光客に加え、地元のダイバーも混ざりそれぞれの時間を楽しんでいる。
人が少なく浅いポイントで2人に説明していく。
「むやみやたらに生き物に手を触れないこと」
「少しでも疲れや体調の変化を感じたら直に連絡を取ること」
「一人で行動しないこと」
などダイバーにとっては当たり前のことを説明する。
40分ほど潜った後、少し遅めの昼食を食べることに。
場所は恩納村みちの駅。
地元民も観光客も楽しめる憩いの場だ。
食事を注文し、外で待っている間、
「自販機で何か飲み物を買おうか」2人のうちの1人、Saeが僕に言う。
2人で少し離れた自販機で飲み物を買おうとした瞬間のことだ。
僕の目に飛び込んできたのはあの臙脂色のCB750Fであった。
周りを見回す。
いない。
いや、いた。
オリーブ色のツナギ、黒皮のブーツに、そしてテーブルに置かれた紺色のヘルメット。
人が多く賑わう場所に設置された小さなテーブルで煙草の箱を握るその男は紛れも無く彼だ。
僕は彼女を置いて自販機の前を離れ、彼の元へ向かう。
私「急にすみません、あのCB750Fに乗られてる方ですよね?以前に浦添高校近くのローソンでお会いしたことありますよね?」
CBの男「え?ん〜。」
私「青い初期型のTZRに乗っている者です。今日は友人をシュノーケリングに連れてきてるんでバイクじゃないんですけど。」
CBの男「ああ!あの方ですか。ジャケットを着ていないので全くわからなかったですよ。あの時は会釈だけで終わっちゃいましたね。」
私「そうでしたね。こないだ僕の後ろを走るCBの音がいいなって思い、気になっていたんですよ。あのCBいいですね。すごく大切にされてるんですね。」
CB「いやー2stもいいですね。お、2stだと思ってて。ワシも1台、2stのバイク欲しいんですよね。」
私「何台か所持してらっしゃるんですか?」
CB「いや、わしはこれだけですよ。それにしてもシュノーケリングもやられるんですね。今日は風が強いので波に気を付けてくださいね。」
私「ありがとうございます。オートバイに乗る際にも気を付けてくださいね。」
「番号札、17番でお待ちのお客様〜〜!?」
注文していた食事が届き、僕は席へと戻り食事を摂った。
向こうでCBの男が支度をしているのが見えた。
オートバイに跨がり、グローブをはめる。
僕はそこへ駆けて行き、彼の背中を見送った。
彼は軽く会釈をし僕はそれに応える。
「悔しいけど、かっこ良すぎる」、そう胸の中で呟き彼を見送った。
名前さえも知らない、けれどオートバイに乗っていればいつかまたきっと会える。
男のロマンが出会いがそこにはある、オートバイと共に。
オートバイに乗っていない時でさえ私はオートバイと関わって生きているんだなと思ったことがあったので、まとめていこうと思います。
「あても無く、ただただオートバイを走らせる」僕はそれが好きだ。
オートバイという人の心を熱くさせる乗り物のことを、僕は只の機械だと思ったことは一度も無い。
それの心を感じられるのならばそれはもはや「生きている」のだ。
心を通じ合わせることができる相棒なのだと僕は思って常に彼らを駆る。
6月某日 午後 曇り。
新都心を抜け浦添方面へTZRを走らせる。
TZRのパワーバンドを使う暇もない程、交通量の多い道を選んでしまったのは僕のミスだ。
時間も時間で帰宅ラッシュに差し掛かろうかというところ。
自動車の熱、アスファルトからの熱で暑い。
ミラーを確認するとどうやら僕が列の一番後ろのようだった。
「暑いな」と何度も呟き、低速で進む車の列をまた眺める。
しばらく行くと、それは僕の注意を一気に引いた。
低く、野太く、それでいてどこか落ち着きのある排気音。
「いい音だな、大型の空冷バイクか」
ミラーをみると大型ネイキッドバイクがすぐ後ろにぴったりと張り付いていた。
暑い中をずっと走らせていたので休憩を取る。
浦添高校近くのローソンに入る為に左折、すると後ろの大型ネイキッドバイクも着いてくる。
停車させる位置まで僕のすぐそば。
僕は無愛想に店内に入り、缶コーヒーを買う。
TZRの隣でコーヒーを一気に飲み干すと、そこにはあのネイキッドバイク乗りの男性がそこにはいた。
臙脂色のとてもきれいなCB750F。
「実物をこうやって眺めるのは初めてだな」と少し感動した。
CBの横に立っている
オリーブ色のツナギ、黒皮のブーツに手袋、そして紺色のヘルメットを被っているその男は30代前半くらいだろうか。
TZRを気にしているらしく、頻りに僕達を観察している。
なんだか僕は不思議な気持ちになってヘルメットと手袋を装着し、出発の準備をそそくさと整えた。
TZRに火を入れる。彼のCBを見ながら方向転換をしようとした瞬間、男と目が合う。
僕は軽く会釈をし、男もそれに応える。
僕はその場を後にし、自宅へと向かった。
「CB750F、いいバイクだな」と僕は何度も呟きながら。
それからどのくらい経っただろうか。
僕の友達が沖縄へ遊びに来たのは6月17日。
その日から毎日沖縄を案内して過ごしてきた。
朝から暑い日差しが照りつける。
那覇市の気温は30度、空には雲が少しかかってはいるが晴れ間が多く顔を出している。
重い気持ちと体を起こし用意に取りかかる。
「そうだ、今日はあいつらをシュノーケリングに連れて行く日だった」と思い出しながら。
あっという間に支度を済ませ、彼らと合流した。58号線を北上していく。
目指すは恩納村。
シュノーケリングポイントは大勢のダイバーで賑わっている。
本土からの、海外からの観光客に加え、地元のダイバーも混ざりそれぞれの時間を楽しんでいる。
人が少なく浅いポイントで2人に説明していく。
「むやみやたらに生き物に手を触れないこと」
「少しでも疲れや体調の変化を感じたら直に連絡を取ること」
「一人で行動しないこと」
などダイバーにとっては当たり前のことを説明する。
40分ほど潜った後、少し遅めの昼食を食べることに。
場所は恩納村みちの駅。
地元民も観光客も楽しめる憩いの場だ。
食事を注文し、外で待っている間、
「自販機で何か飲み物を買おうか」2人のうちの1人、Saeが僕に言う。
2人で少し離れた自販機で飲み物を買おうとした瞬間のことだ。
僕の目に飛び込んできたのはあの臙脂色のCB750Fであった。
周りを見回す。
いない。
いや、いた。
オリーブ色のツナギ、黒皮のブーツに、そしてテーブルに置かれた紺色のヘルメット。
人が多く賑わう場所に設置された小さなテーブルで煙草の箱を握るその男は紛れも無く彼だ。
僕は彼女を置いて自販機の前を離れ、彼の元へ向かう。
私「急にすみません、あのCB750Fに乗られてる方ですよね?以前に浦添高校近くのローソンでお会いしたことありますよね?」
CBの男「え?ん〜。」
私「青い初期型のTZRに乗っている者です。今日は友人をシュノーケリングに連れてきてるんでバイクじゃないんですけど。」
CBの男「ああ!あの方ですか。ジャケットを着ていないので全くわからなかったですよ。あの時は会釈だけで終わっちゃいましたね。」
私「そうでしたね。こないだ僕の後ろを走るCBの音がいいなって思い、気になっていたんですよ。あのCBいいですね。すごく大切にされてるんですね。」
CB「いやー2stもいいですね。お、2stだと思ってて。ワシも1台、2stのバイク欲しいんですよね。」
私「何台か所持してらっしゃるんですか?」
CB「いや、わしはこれだけですよ。それにしてもシュノーケリングもやられるんですね。今日は風が強いので波に気を付けてくださいね。」
私「ありがとうございます。オートバイに乗る際にも気を付けてくださいね。」
「番号札、17番でお待ちのお客様〜〜!?」
注文していた食事が届き、僕は席へと戻り食事を摂った。
向こうでCBの男が支度をしているのが見えた。
オートバイに跨がり、グローブをはめる。
僕はそこへ駆けて行き、彼の背中を見送った。
彼は軽く会釈をし僕はそれに応える。
「悔しいけど、かっこ良すぎる」、そう胸の中で呟き彼を見送った。
名前さえも知らない、けれどオートバイに乗っていればいつかまたきっと会える。
男のロマンが出会いがそこにはある、オートバイと共に。
これだからオートバイはやめられない。
Posted by Aky.A at 12:38│Comments(4)
│日々の記録
この記事へのコメント
こんにちは!
ご来社頂きありがとうございました。
お会いできなかったのが残念ですが、きっと近いうちにお会いできると信じています!
ご来社頂きありがとうございました。
お会いできなかったのが残念ですが、きっと近いうちにお会いできると信じています!
Posted by ののの at 2013年07月02日 16:20
いい趣味やね!
オートバイかっこいいわ!
オートバイかっこいいわ!
Posted by やまうちりょうへ at 2013年07月03日 12:48
のののさん
近くは通ったと思うのですが、恐らく人違いかと思います。
次回、野澤さんがいらっしゃる際に伺わせてください!!
近くは通ったと思うのですが、恐らく人違いかと思います。
次回、野澤さんがいらっしゃる際に伺わせてください!!
Posted by Aky.A at 2013年07月03日 12:48
りょうへいさん
ありがとうございます!!
りょうへいさんも乗りましょうよ!!オートバイ!!!!
ありがとうございます!!
りょうへいさんも乗りましょうよ!!オートバイ!!!!
Posted by Aky.A at 2013年07月03日 22:51